第2回不具合対応ブログ(焼付き)

今回は不具合の代表例の一つであるかじり,焼付きを取り上げます.かじりは「機械が,かじっちゃって止まってしまった」,焼付きは「異常トルクが発生したので焼付いたと判断して機械を止めた」という経験をされた方がいるのではないでしょうか.では,かじり,焼付きとは同じ現象か?

かじりの場合は実際に機械が止まるので電気的不具合でなければ止まった個所を特定して部品を調査することになる.部品同士が溶着もしくは凝着もしくは固着して機械が止まっているので,外すときに残応力を除くなど注意して分解する必要がある.

焼付きの場合は多くの技術者がその機械が使えない状態であるという先入観を持ってしまっている.何を言っているのかわからない方が多いと思われるが,実は焼付きとは,人為的なものである.ますます何を言っているかわからないとの声が聞こえてきそうであるが,焼付きとは機械の設定上限トルクを超えたとか,トルクが不連続に上昇した状態を人が焼き付きと判断したものである.ではその機械はそこから動かないかというとそうでもなく,中にはそこから長時間運転が可能の場合もある.しかしトルクが不連続に上昇した状態で機械を保証できないので焼付きとして運転を止めている(現状ではこの状態を是とする).つまりこの焼付きは更なる研究が必要な現象であり,過去大学との共同研究した文献を紹介する.             池田直也,八木和行,杉村丈一,梶田晴司,大森俊英,鈴木厚.高速すべり条件における焼付き過程の直接観察.日本機械学会年次大会講演論文集.2012, vol. 2012, p. 614-1-614-5

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