第85回不具合対応ブログ(錆発生による不具合)
第33回不具合対応ブログにて保管時の錆発生について取り上げた.今回は製品使用中の塩害(異材腐食)とその原因について以下に述べる.
電位(イオン化傾向)の異なる2種類以上の金属が,水分(電解質)を介して直接接触したときに発生する局所的な腐食のことを言う.
マグネシウム > 亜鉛 > アルミニウム > 鉄(鋼) > ステンレス > 銅 > 金・白金
の順でイオン化しやすく,2つの金属が接触すると,電位の低い(イオン化しやすい)金属が身代わり(陽極=アノード)となって急速に腐食が進む.例えばそれぞれ単独では錆びにくいと思ってアルミの板を,ステンレスのネジで留めると,アルミが急速に腐食して穴が空く.
対策を以下に示す.
・絶縁:異種金属の間に、ゴム,プラスチック,樹脂製のワッシャーを挟み,金属同士を
直接接触させない
・表面処理・コーティング: 塗装やメッキを施し,塩分を含んだ水滴が金属表面に
触れるのを防ぐ
・金属の電位差を小さくして組み合わせる:例えば,鉄とステンレスなど、組み合わせの
相性を考慮 https://unichemy.co.jp/unilab/unilab-3869/
・面積比を工夫する:腐食する側の金属(アノード)の面積を広く,保護される側
(カソード)の面積を小さくする
・犠牲防食:守りたい金属よりもさらに錆やすい金属(亜鉛など)をあらかじめ
「犠牲陽極」として取り付けておき,そちらを意図的にサビさせて本体を守る

