第43回不具合対応ブログ(研磨不具合)

第28回不具合対応ブログではベルト研磨について取り上げたが,研削,研磨の不具合について改めて取り上げる.

頻繁に発生する不具合の1つとして研削砥石の目詰まりによる研磨不良で,研磨時間が長くなったり研磨面が不均一になったりする.この対策はドレッシングであるが,このドレッシングタイミングが分かりにくい.ベテラン作業者であれば少し研磨の負荷や研磨具合が少し悪くなったタイミングでドレッシングするが,経験が浅い作業者はタイミングを逃してしまうか,必要以上にドレッシングして砥石交換費用を増やしてしまう.さらに砥石に負荷をかけすぎて砥石が割れたり欠けたりする.ベテランからの技術伝授の他,火花や研磨粉の排出具合の定性・定量化やドレッシングタイミングあたりの研磨数を設定することである程度対策できる,しかし機械で自動的に研磨状態を検出するのに対して,人の感性で把握するためにはやはり経験が必要である.

次に研磨でワークが割れてしまう現象を取り上げる.研磨方法にはトラバース研磨およびプランジ研磨がある.プランジ研磨の場合,砥石の横移動が無く,発熱の分散が無いため特に段付き軸の加工で発生しやすい.対策としては ①工作物の回転数を上げて,局部的な発熱を抑える ②砥石の結合度を一段下げて,切れ味を良くする ③研磨前の焼きなましを強めにする などがある.

段付き軸加工における研磨割れ

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