第41回不具合対応ブログ(ヒューマンエラー1:グリスアップ不具合)

不具合の発生する要因のうちかなり割合が高いものにヒューマンエラーがある.ヒューマンエラーが発生する原因は思い込みや作業手順が曖昧である場合が多い.今回はその中でグリスアップを取り上げる.

機械のグリスアップの場合は,グリスアップの位置の確認が重要である.グリスアップ口がある場合はそこにグリスガンを差し込み,規定量を注入すればよい.しかしグリスを機械部品に直接注入する場合,手順書があってもどこに注入するかは経験者からの伝授が必要である.重要な注入ポイントは見えない場合もあり,経験者の教え通りに実施しないと機械の焼付きにつながる.また,注入量が多すぎても少なすぎても不具合につながるので,定量化が必要である.少ない場合は焼付きが想像できるが,多すぎても何も不具合につながらないと思いがちである.量が多いとグリスが飛び散り,機械の他の部分にグリスが付着して不具合を起こしたり,最悪は熱源が近くにある場合火災につながる. 次に組み立て部品へのグリス塗布であるが,手作業の場合はどれだけどこに,そしてどのように必要箇所に広げるかがポイントである.量が少ないと部品がうまく組み合わさらなくなったり,抜けなくなったり回らなくなったり,適性量の均一な塗布が必要である.作業手順と塗布量塗布厚の関係を定量的に把握しておくことが重要である.ごみの混入もNGなので,手袋を使う場合は素材に気を付けたい.また,季節的にも夏場と冬場では感覚が異なってくるので,気温との関係を把握しておくことも重要である.

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です