第57回不具合対応ブログ(焼付き・摩耗不具合対策 固体潤滑剤)
前ブログでDLC(ダイヤモンドライクカーボン)を扱ったが,それ以外の固体潤滑剤で不具合を解決するケースも多い.以下に分類を示す.
◆層状構造物質
グラファイト・MoS2・WS2・BN・雲母 など
◆非層状無機物質
CaF2、BaF2・DLC・ダイヤモンド など
◆有機高分子化合物
ナイロン・PTFE・ポリエチレン・ポリプロピレン・
ポリエーテルエーテルケトン(PEEK) など
◆軟質金属
Pb・Sn・Zn・Cu・Al・Au・Ag・In・Bi など
◆その他金属表面との反応によって形成される、リン酸塩処理・クロム酸処理
・陽極酸化処理などによる化成被膜・BN・CF等の化合被膜など
過去採用したものを踏襲するなら良いが,それ以外の固体潤滑剤をどのような基準で検討したらよいか以下に各特性に対する材料の良否を示す.

既にグリースを使用していて耐焼き付き性,耐摩耗性を向上させたいケースは黒鉛(グラファイト),MoS2,WS2を添加する.これらを添加の際,分散が悪いとかえって摩耗が増えてしまうので留意したい.
ここで選定材料にプラスチックが挙がっているが,ワッシャーやカラーにして組み込むと不具合が改善する場合がある.プラスチックについては第50回不具合対応ブログを参照されたい.
また,コーティングについては別のブログで取り上げる予定である.

