第73回不具合対応ブログ(予兆1)
不具合には必ず予兆がある.その予兆を見逃さずに対処していれば不具合は防げるもしくは最小にとどめることができる.これまでそれら予兆についてもところどころ扱ってきたが今回はそれらをまとめて五感を切り口に考えたい.では五感の比較を以下に示す.
視覚の感覚が一番で,続いて触覚,聴覚,味覚,嗅覚の順である.つまり,異常検知は観察が一番ということである.続いて触覚であるので,振動や温度変化等を検知することができる.続いて聴覚なので異常音等を聞き分ける.味覚は飛ばして,差後は嗅覚で,異臭を検知する.この能力を点検時に加味して異常チェックをする.

一方フェヒナーの法則で刺激量の強度Rが変化する時、これに対応する感覚量Eは
E=ClogR
の関係となる。ここでCは定数である。つまり心理的な感覚量は、刺激の強度ではなく、その対数に比例して知覚される。
たとえば、100の刺激が倍に増加して200になるときの感覚量と、200の刺激が倍に増加して400になるときの感覚量の変化は等しい。
つまり,例えば大騒音の中で音の変化があったとしても感知できないということである. このことは異常を早期の発見するためには機械,装置が置かれている環境を整備しておくことが重要であることを示唆している.建物の照明,制振,温調,防音,排気を良くして異常感知レベルを上げていく必要がある.コストがかかる課題なので,できるところから改善を進めていっていただきたい.

