第26回不具合対応ブログ(慣れによる不具合2.バーニッシュ加工)
バニシング,バニッシュとも呼ばれる加工方法で,一般的には金属ローラ等を用いたローラバーニッシュ加工を指す.加工面の平坦化を切削と違い,切粉なしでできる,加工硬化も狙えるということで用いられる.このバーニッシュ加工でどのような不具合が発生するか以下に紹介する.
あるワークの試作時において,ローラバーニッシュ加工により狙い通り切削加工面の山の部分を平坦化してプラトー面を作り,機能的にも問題ないことが確認できた.それで量産検討を進めたが,産時の加工ばらつき検討時に,加工条件のばらつきを考慮して加工したらプラトー面が崩れて元の切削加工の谷底位置まで加工が進んでしまうケースがあることがわかった.狙いはプラトー面の確保であったが,もともとこの加工条件管理はプラトー面形状の規定で管理していなくて,表面粗さのみで管理していたので表面粗さが規定値以内に入っているので問題なしと現場は判断した.
(過去はプラトー面で加工できていたが,なぜこのばらつきになったかは原因不明) 本来のプラトー面確保になっておらず,この加工ばらつきでの量産化OKの判断にはさらなる多くの確認試験が必要になったが,時間切れで原因解明には至らなかった.今になって振り返ってみると,何らかの加工条件等の変更があったのではないかと思う.

