第36回不具合対応ブログ(ブレーキ不具合)

自動車,オートバイや工場の機械にブレーキが多く使われている.過去に実際に担当した自動車のブレーキ材料開発と現象解析の内容は今回触れないが,ここでは一般機械の主にディスクブレーキの不具合について取り上げる.

ディスクブレーキだけでも空圧式,油圧式,電磁式やそれらの操作圧が抜けたときに作動するスプリング式などがある.また回生ブレーキとの組み合わせもある.不具合には,制動時間が長い,異音・振動,圧力抜け,ブレーキパッド材早期摩耗,ディスク摩耗,錆, 等がある.

 制動時間が長くなる原因はいくつかある.ピストンシール摩耗や劣化,圧力発生ポンプ不良,配管のつまり,油圧配管内のガス発生,パッド摩耗による押し付け開始時間の遅延,ディスク及びパッド部の油や異物混入,圧力制御信号不良(ノイズ感度設定等),エンコーダー,不具合,等がある.構成部品だけではなく,制御系も原因の1つと加えるべきである.

異音や振動の原因は,パッドの偏摩耗,ロータの偏摩耗や変形,キャリパー取り付け不良,ディスク及びパッド部の油や異物混入,圧力制御信号不良(ノイズ感度設定等),系の自励振動,パッド材料選定不良,等がある.レベル大きい場合は系全体の大きな不具合につながる可能性があるので注意したい.

 圧力抜けはキャリパーのひっかりや,圧力ポンプ不良,電気信号不良,電磁コイル不良,油圧配管内の大量ガス発生,配管損傷,等が原因となる.

 ブレーキパッド材早期摩耗,ディスク摩耗は,異物混入をまず疑う必要がある.周りを囲む,フィルター設置等を考えたい.さらに耐摩耗材に変更することも一手である. 錆の対応は周りを囲む,もしくは耐錆材への変更が有効である.

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