第19回不具合対応ブログ(潤滑油3 漏れ)

潤滑油関係の不具合を再び取り上げたいと思います.潤滑油の漏れは機械の故障につながる危険なサインです.漏れにも大きく2種類あり,機械外部への漏れ,内部の油圧ピストンの漏れがあります.以下はそれぞれの原因と対策についてです.

・外部の漏れ:原因は初期と経年時によって異なります.初期は組付け不良や設計ミスが考えられます.よって機械図面の公差の見直し,組付け部品の正誤チェック,再組付け,締め付けトルクチェック等が考えられます.シール部からの漏れであればシール材の締め代の見直しも検討します.経年時においては部品劣化,部品の変形,シール材の劣化,シール部からの許容漏れ,オイルミストの溜まり等が考えられます.劣化や変形の場合は部品やシールを交換し,許容漏れやミスト溜まりは運転上問題ないかチェックします.

・内部の漏れは運転出力低下や油圧計が設置されていれば油圧低下になります.この場合は単純に油圧発生部のシールが摩耗や硬くなって油圧が発生しなくなるだけではなく,シールが膨潤や相手との凝着によって摩擦が増えることによっても起きる.対策は機械をオーバーホールして,その油圧発生部の状態を詳細に観察,測定,時には分析して原因を特定する必要がある.その原因に従って対策を打っていく.何もしないで部品だけ変えた場合,再発の危険があるので気を付けたい.

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