第20回不具合対応ブログ(潤滑油4 異臭)
潤滑油の異臭の原因と対策について述べたい.もともと硫黄系潤滑油は硫黄臭があり,すべての潤滑油は基油自体の臭いや入っている添加剤により臭いがする.以下に特徴的なケースを取り上げたい.
- 常時ある潤滑油臭が急に強くなったことに気づいた(これに気づくことが重要).設備を確認すると漏れ,ミストは認められない.このケースでも潤滑油が気化する温度を超えれば臭いがきつくなる.この場合機械の運転条件の見直しやミストキャッチャー設置を検討する.
- いつも違う種類の硫黄臭が強烈に発生していることに気づいた.この場合は局所的に温度が上がっている.焼付きに至らなくてもそれに近い運転状態になっている.直ちに機械を止め,原因を特定して対策する.対策は第2回ブログ参照.
- 潤滑油とは異なるどぶ臭いことに気づいた.この原因は潤滑油でなく冷却液内の菌増殖や,潤滑油内の水分上昇に伴う菌増殖が考えられる.冷却液系の場合は系のチェック,清掃や薬剤追加が必要である.潤滑油内の水分の場合は水抜きや菌増殖がしにくい潤滑油に入れ替える.

