第23回不具合対応ブログ(不具合品の分析)

不具合が発生した時にまず現物を見て不具合状態を目視するところが分析の第1ステップである.写真やスケッチで不具合状態を記録する.気を付けるべき点は不具合の起点を見逃さないことである.不具合箇所はもちろんであるが,相手材や周辺の部品の状態,潤滑剤の状態をくまなく確認する.

 第2ステップの分析は,拡大鏡や実体顕微鏡での不具合部分の観察,記録である.不具合部品の故障の起点と考えられるポイント及びその周辺も含めることを検討する.倍率は低倍から高倍率の範囲で最もわかりやすい倍率を選定する.その際,比較のメジャー等で寸法も記録する.

 第3ステップはさらに高倍率の光学顕微鏡もしく最近は多機能の白色顕微鏡を用いて故障の起点の状態を確認する.この際は非破壊では観察できないので,部品をそのままの状態で保存することはできない.顕微鏡で観察可能なサイズに切断する.また断面観察も実施し,内部の状態を確認する.部品が金属の場合は電子顕微鏡:SEM観察も可能で,さらに高倍率の観察や,EDS(Energy Dispersive X-ray Spectroscopy:エネルギー分散型X線分光法分析)が可能な機種では表面の元素分析も可能である.  第4ステップはさらなる微細な表面分析や,化学分析になるが用途に応じて専門メーカに依頼する. 第2ステップ,第3ステップで装置を所有されていない場合も専門メーカに依頼する.ただし,不具合内容を特定するためどの分析を選定するかについては不具合解析の実績を多く経験しているベテラン技術者に,該当者がいない場合は弊社や他の技術コンサルタントに問い合わせしてください.

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