第28回不具合対応ブログ(慣れによる不具合4.ベルト研磨)
成型品の表面を一定の厚さ研磨して,目的の性能を出す製品は多くある.その際,現場は一定の厚さを研磨すればよいという指示を受け,適当な研磨ベルトを選定して加工する.欧米の現場においては管理者の指示が絶対であって,現場が口をはさむことはないが,日本の現場は上に報告する良い慣習があり,その結果工程改善につながることが多々ある.
今回の不具合は,ベルトの選定および交換を適切に設定しなかったため目的の性能を逸脱する現象が生じたものである.これまで現場では何の不具合なく加工してきたので最初はこの工程が原因だとは分からなかった.これは指示する管理者側の問題もあるが,現場サイドも何か加工時に変化があったとしても報告しないことにもよる.何らか現場で研磨しにくい等の現象を把握していた可能性もある.この時の変化点は,製品の仕様が少し変わったことであったが,研磨状態が想定外に変化してしまった.見た目ではあまり違いが判らなかったので,表面形状を表すパラメータを規定値に加えることで解決した.

