第25回不具合対応ブログ(慣れによる不具合1.バレル研磨)

今回からは,これまで経験してきた不具合対応について機密事項を含まない一般技術に落とし込んだ内容について紹介します.多く経験してきた中で代表的な不具合に‘慣れ’によるものがある.以下にバレル研磨の例を紹介する.

 バレル研磨はバリ取りや面取りのための用途として広く使われている.これまで機能部品の不具合原因調査のため,プレス品のバリ取り面取りの現場の確認を実施してきた.バレル機械でもいくつも種類があるが,ここでは振動式のバレル機械における不具合原因についていくつか挙げる.

 代表的な不具合原因はメディア交換が不適切でバレルが不十分であったことによる.現場の担当者に聞くと,通常の通り交換作業をしていると答えが返ってくる.さらに細部を確認すると,①交換頻度は定期的に実施しているが,投入ワークの量の増減を考慮していない,②交換はメディアの状態を目視で確認している→定量的にどうなったら交換するかを決めていない,③メディアを安価なものに変更していた,④ふるいで細かなメディアを取り切っていない,⑤メディア量をケチっていた,等がある.その他に,㋐ワークが重なった状態になったままバレルをかけている,㋑ワークの状態を定期的に検査していない,㋒ワーク形状,大きさが変わったのにバレル条件を見直していなかった,等もある.

 バレル研磨はバレルをかけさえすればよいという感覚でされている現場が多くみられるが,完成製品によっては機能不具合を起こして大きな問題になることもあるので注意が必要である.後工程でどんな製品に使われるか確認してください.

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