第27回不具合対応ブログ(慣れによる不具合3.表面処理)
表面処理に関する不具合は数多く経験してきたが,その中でも従来工程の当たり前が生んだ不具合の例を紹介する.
表面処理の種類は多々あるが,化学酸化剤の反応によって酸化皮膜を生成させる化成処理はワークの初期の当たり改善で使用している.この皮膜をこれまで通りワークに処理したが,狙いの機能性を有しないことが判明した.原因を突き止めるため表面処理の現場に何度も足を運び,また表面処理の専門家に問い合わせするなどした.するとこれまで当たり前に採用してきた表面処理工程が,本来この表面処理の推奨条件と異なり特殊な工程条件であることが判明した.この表面処理工程は先人が仕様を決めてこれまで何の疑念もなく長年採用してきたが,実は特殊な工程であったことは驚きであった.結局表面処理条件を変更して事なきを得た.このようなケースが当てはまることは稀であるが,先入観抜きで工程を見ていく重要性に改めて気づかされた.

