第7回不具合対応ブログ(摩耗)

摩耗は不可思議な現象である.結果として摩耗してしまったことが多く,概して理論化することが難しい現象である.ものをこすればどんなものでも原子レベルでは表面が変化し,実用的に使えないレベルになったとき摩耗したと認識する.とはいっても切羽詰まった不具合なのでいち早く対策を打ちたい.どのように解決に結びつけるか以下に述べる.  まず最初に摩耗状態を可能な限り調査・記録する.記録になかにはスケッチも有効である.表面が荒れているかどうか,細かなむしれ(ピット)がないか,色はどうか等を確認する.摩耗は相対する部品があるので,その接触部の粗さの違い,硬さの違い,材料の組み合わせが摩耗しやすいかどうか等を確認する.また,潤滑剤を使っている場合はその適性,異物の混入などの有無,キャビテーションの発生の有無,電食の可能性の有無を確認する.また接触部の繰返し応力の大きさ,相対速度,接触部の温度は確認が難しい場合があるが,摩耗状態から推定することも重要である.さらに摩耗部の色が赤くなっている場合はフレッティングが発生していることがわかる.ここまでわかれば対策が可能になる.

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