第34回不具合対応ブログ(製品検査不具合)
製造現場では製品の品質を保つため,加工状態,寸法精度,キズ,汚れ,バリ,変色,色ムラ,表面性状不良,組付け不良など,必要に応じて検査している.しかしそこで発生する不具合がいくつかある.
1つ目は不良品基準の曖昧さから発生する不具合である.人の目視や感触で判断される場合は,基準が人によって異なる場合がある.不良品サンプルを用意してそれを基準に選別することが推奨される.さらに事前に教育して不良品状態を覚え込ますことも重要である.定期的に教育を繰り返すことで基準をぶれにくくすることができればさらに良い.しかしここで決定的に不良を見逃さなくする方法がある.それは検査員を女性にすることである.女性の多くは妥協を許さない性質であるのに対して,男性はこのくらいは良いだろうと妥協しがちである.この性別の違いは如何ともし難い.次の配置換えに参考にしていただきたい.
2つ目は検査基準精度である.人での検査の場合は基準器の制度の定期的確認が必要である.検査する機器の精度は少しずつずれてくるので,基準位置や,検査機器の精度を確認することが重要である.案外そのまま使ってしまっている現場がある.
3つ目は検査頻度による不具合である.全数チェックする場合以外,どの頻度でチェックするかは客先との取り決めで決めるケースが多い.しかし,出荷始めや仕掛かり時,段取り替え等の変化が大きい場合は検査頻度を上げることが鉄則であるので客先とよく協議いただきたい.第10回のブログ「故障はいつ発生する?」において故障の発生頻度は一定ではないことを述べた.検査の不具合の発生は故障の発生と同様に初期に多く発生しやすいので,検査頻度を多くすることをお勧めする.

